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オーナー兼マッサージ師として働く阿部先生にインタビュー!【連載コラムvol.22】

情熱太郎&阿部先生

こんにちは!情熱太郎です!
今回は、岩手県奥州市のレイス治療院でオーナー兼マッサージ師として働いている阿部先生にインタビューをしてみたいと思います。
阿部先生には、マッサージ師としての仕事のやりがい、オーナー業の魅力、東日本大震災で奇跡の生還を果たした息子さんとお母さんについて、また将来の目標について根掘り葉掘り聞いてみたいと思います。

名前:阿部 明(あべ あきら)
在籍:レイス治療院 奥州店(https://leis.jp/iwate/osyu/
職種:あん摩マッサージ指圧師
開業年月:2012年10月
免許取得年:1994年
趣味:温泉、英会話

阿部先生は、まさに「誠実で真面目」な人。若い頃は、学習塾で講師をしていたり、建築会社で営業を行っていたりしていたが、自分自身が体調を崩した事から、医学に興味を持ち始め、あん摩マッサージ指圧師の免許を取得。レイス治療院 仙台での勤務を経て、現在はオーナー兼マッサージとして、奥州市で多くの笑顔を生んでいる。

名前:阿部 明(あべ あきら)
在籍:レイス治療院 奥州店(https://leis.jp/iwate/osyu/
職種:あん摩マッサージ指圧師
開業年月:2012年10月
免許取得年:1994年
趣味:温泉、英会話

阿部先生は、まさに「誠実で真面目」な人。若い頃は、学習塾で講師をしていたり、建築会社で営業を行っていたりしていたが、自分自身が体調を崩した事から、医学に興味を持ち始め、あん摩マッサージ指圧師の免許を取得。レイス治療院 仙台での勤務を経て、現在はオーナー兼マッサージとして、奥州市で多くの笑顔を生んでいる。

情熱太郎

「それでは、色々と質問していきたいと思います。」

「は、はい。」

あれ?阿部先生、もしかして緊張されていますか?」

阿部先生

「そうですね、カメラはあまり慣れないので、少し緊張していますね。」

「そうですか。それでは、僕の顔を見て下さい。」

「え?」

情熱太郎

「むぎゅっ!!!!」

阿部先生

情熱太郎

「・・・・・。」

阿部先生

「ふふっ。」

「僕の粘り勝ちですね。少し緊張は和らぎましたか?」

「そうですね、不意を突かれた感じです。」

「緊張もほぐれたところで、まず1つ目の質問。
阿部先生は1994年にあん摩マッサージ指圧師の免許を取得されていますが、あん摩マッサージ指圧師になろうと思ったきっかけは何ですか?」

阿部先生

「20代の頃は健康に自信があり、学習塾で英語と数学をバリバリと教えていましたが、30代の時に父や親戚が亡くなるなど身内の不幸が続いた時期があり、精神的にも肉体的にも疲労してしまっていた事がありました。今で言う”うつ状態”ですね。」

情熱太郎

えっ!?阿部先生がうつですか。意外です。」

「自分でもびっくりしました。その経験から健康や医学に対して関心を持つようになりました。そうした中で、自分が出来ることは何かと考えているうちに、小さい頃からおじいちゃんやおばあちゃんにしていた”マッサージ”が自分には良いのではないかと思い、学校に通うことにしました。」

「免許を取得されてからは、どのような会社に就職されたのですか?」

「整形外科に勤めましたが、2年ほどで退職しました。その後、マッサージとは関係のない建設会社で7年ほど営業をしたり、特別養護老人ホームで機能訓練指導員として働いたり、結構転々としていましたね。」

「ずっとマッサージを仕事としていた訳ではないのですね。」

阿部先生

「そうですね。若い頃は社会の荒波に揉まれるのも良い事だと思っていましたので、色んなことに挑戦しましたね。」

「かなりアクティブですね!」

「そうですね、地元の石巻市で治療院も経営していました。でも、なかなか固定客がつかなかったので、経営的には厳しかったですね。
そんな中、仙台のレイス治療院で求人募集をしていたので、応募しました。ありがたいことに採用していただいたので、自分の治療院を経営する傍ら、週2日パートとして働くことになりました。」

情熱太郎

「おっ!これがレイス治療院との始まりですね!」

「そうですね。仙台市は石巻市よりも圧倒的に人口が多いので、訪問マッサージを必要としている人も多いと感じましたね。」

「仙台市は政令指定都市ですから、やはりニーズは高いですね。
阿部先生は、訪問マッサージのお仕事をされるのはレイス治療院が初めてでしたか?」

「訪問型はレイス治療院が初めてでしたね。」

「そうなんですね。
では、ここで一つ質問です。今まで様々なお仕事を経験された中で、訪問マッサージについて『この仕事ってイイな』と思うところは、どんなところですか?」

「特別養護老人ホームで働いていた時、50~60人を私一人で施術していましたが、正直手が回らなかったですし、流れ作業のようでした。
しかし、レイス治療院では、ご利用者様と一対一で向き合えるし、親身になってマッサージを行えるのが非常に良かったですね。
自分の持ち味や能力を最大限に発揮できている感じがするので、自分に合っていると思います。」

「自分に合っている仕事に巡り会えるという事は、素晴らしいですね。
では続いての質問です。ご自身の治療院とレイス治療院のダブルワークをされている中、2011年3月11日に東日本大地震が起きました。当時の様子をお聞かせいただけますか?」

阿部先生

「自宅は地震による津波ですべて流されました。精神的にも身体的にも大きなダメージがありましたが、当時はとにかく無我夢中でしたね。しかし、地震から1年を過ぎた頃、ストレスにより体が動かなくなり、マッサージができないくらい不調な時期がありました。」

「無事に生き残った阿部先生も、かなりのストレスで疲弊されていたのですか。」

「そうですね、思い出すのもおぞましいです。」

「当時、被災地の状況を伝える暗いニュースが続く中、阿部先生の息子さんとお母さんが地震発生から9日ぶりに救出されました。この奇跡的な出来事は、各メディアでも大きく取り上げられていましたが、二人が見つかるまではどのような心境でしたか?」

【当時の報道記事(リンク)】
・朝日新聞の記事
・日本経済新聞の記事

「何というのですかね、まるで夢遊病のようでした。
当時は、石巻市に家族を残して仙台市にアパートを借りて、独りで住んでいたのですが、地震後に息子と母が行方不明になりました。
妻から『石巻市周辺の病院を探したけど二人とも見つからなかった。被災者をヘリコプターで各地に輸送しているみたいだから、仙台の病院に運ばれていないか探してきて!』と頼まれました。」

「まさに鬼気迫る状況ですね。」

情熱太郎&阿部先生

「そうですね。仙台市内の病院をいくつも駆け回りましたが、どの病院も運ばれて来ていないと言われました。
次に、捜索届を出すために警察署に行ったのですが、その時に警察官から『体に目印になるようなものはないですか?』と聞かれ、『あぁ、そういう事なんだな。』と”死”が急に現実味を帯びたのを覚えています。
その次は、遺体安置所に行ってただひたすら探すしかなかったですね。」

「遺体安置所ですか。」

「探しながら心の中では『神様仏様、どうか助けてください。見つかったら何でもしますから』と祈り続けましたね。」

「そんな中、9日ぶりに息子さんとお母さんが救出されました。まさに奇跡的な出来事でしたが、どのようなお気持ちでしたか?」

阿部先生

「まずは、二人が無事でいてくれたこと、そして助けていただいた方に、ただただ感謝ですね。自分自身は、張り詰めていた緊張感から開放されて、ほっと胸を撫で下ろしました。でも、実は見つかった後も苦しみは続きました。」

「どういう事ですか?」

「近所の家では、家族、親戚、友人、知人などが亡くなっており、とてもひどい状況でしたので、決して喜べるような状況ではなかったですね。最近になって、やっと喋れるようになりました。」

「現地では、素直に喜べない状況だったのですね。」

「無事に救出された息子は、今は社会人になり、仮面ライダーの著者である石ノ森章太郎氏のマンガミュージアム「石森萬画館」を運営する会社に勤めています。
石巻の街づくりも行っている会社でもあるため、時々団体ツアーで来られるお客さんに”語り部屋”という形で震災の体験話をしたり、メディアの取材なども受けたりしているようです。」

阿部先生の息子

https://www9.nhk.or.jp/archives/311shogen/detail/#dasID=D0007010922_00000

「奇跡的に助かった息子さんが、生まれ育った石巻市の会社に就職し、街づくりをしながらご自身の震災経験を伝えているのですね。本当に素敵な息子さんですね。
では、続いての質問ですが、震災によってかなりのご苦労をされたと思いますが、2012年に奥州市でオーナー兼マッサージ師としてレイス治療院を開業されます。なぜ奥州市で開業しようと考えたのですか?」

「奥州市で開業しようと思ったのは、震災の影響で石巻市から避難した地域が奥州市だったからです。当時は歩くのもやっとなくらい足が悪くて大変でした。そのおかげで、治療院を開業するのが当初の予定よりも大幅に遅れました。」

「大変な状況の中、よく開業されましたね。オーナー兼マッサージ師ということで、色々なご苦労もあるかと思いますが、オーナー業の魅力は何でしょうか?」

阿部先生

「そうですね、魅力は色々ありますが、やはり人間として大きく成長できるところではないでしょうか。目標設定、顧客管理、数値管理、書類作成など日々、勉強になることばかりです。
それと2025年問題が迫ってきていますが、私はサービスを提供する側でずっといたいと考えていますので、定年を気にすることなく働けるのが、オーナー業の魅力だと思います。今の仕事をずっと続けられるのは、本当に幸せなことです。
なんて言っているうちに、要介護認定を受ける側になるかもしれませんが(笑)。」

「何をおっしゃいますか!10年後も20年後も第一線で走り続けていて下さい!」

「走れるだけ走り続けたいと思います。」

「お願いします!
では、続いての質問です。多くのご利用者様に笑顔をもたらしている阿部先生ですが、ご利用者様との心に残るエピソードをお聞かせいただけますか?」

「平成25年からご利用いただいている脊柱菅狭窄症と椎間板ヘルニアをお持ちの方のお話ですが、以前はペインクリニックに通われていて、痛み止めの注射を頻繁に打たれていました。しかし、今では注射に頼らずに痛みが落ち着いており、グラウンドゴルフを少し出来るまで調子が良い日もあるようです。そういうお声をいただけると、こちらも嬉しくなりますね。」

情熱太郎

「ご利用者様から直に感謝のお声をいただけるのは、励みになりますよね。」

「それと仙台店で働いていたとき、当時、95歳位の認知症の方を担当していたのですが、その方が『何か先生のためにしたい』とおっしゃり、雑巾を縫ってくれたことがありました。その気持ちが嬉しいですね。」

「心に響きますね。やはり人と人が直に触れ合う仕事なので、そういった温かみを感じられるのが、このサービスの魅力ですね。
それでは最後に、今後の目標や夢があれば教えていただけますか?」

「直近の目標としては、まずはマッサージ師を1人増やして、今よりももっと多くのご利用者様に笑顔になっていただきたいですね。
それと、少し大きな夢ですが、石巻市に戻って、サービス付き有料老人ホームを建てて、石巻市に貢献することです。」

「地元の石巻市に戻って貢献する、素敵な夢ですね!僕もその夢を叶えられるように、応援します!」

阿部先生

「そのためには、今この時を頑張らないといけませんね。」

「その通りです!一緒に頑張って参りましょう!」

情熱太郎&阿部先生

いかがでしたでしょうか。
マッサージ師としての深み、オーナーとしてのビジョン、ご家族の奇跡の救出など非常に濃厚なインタビューでした。そして、阿部先生の熱い熱い想いを感じ、これからも共にレイスの輪を大きくしていきたいと強く感じました。

レイス治療院には、400名以上の個性豊かなマッサージ師が在籍し、地域に多くの笑顔をお届けしております。レイス治療院でサービスのご利用を検討されている方も、レイス治療院で働いてみたい方も、ぜひ一度お問い合わせ下さい。

レイス治療院に関わる全ての人を笑顔にする事が、我々の使命です。

それでは、また!

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