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症状・傷病

高齢者の皮膚がめくれてしまうスキンテア。床ずれ(褥瘡)との違いや処置方法・予防策についてご紹介

近年よく耳にするようになった「スキンテア」。少しの摩擦やずれが原因で、高齢者の皮膚がずるっとめくれてしまう皮膚トラブルです。
今回は、スキンテアの処置方法や予防策、褥瘡(床ずれ)との違いなどをご紹介いたします。

1.スキンテアとは

スキンテアとは、摩擦やずれで四肢に起こる皮膚の裂傷のことです。高齢者は皮膚が非常に弱く、少しの摩擦でも裂傷を起こします。

例えば、ベッドから車いすに移動する時、医療テープをはがした時、ベッド柵に肌が擦れてしまった時、入浴後身体を拭いている時など日常の些細な摩擦で表皮が剥がれてしまいます。本人が寝ているときに身体をぶつけてしまい、知らない間に皮膚が剥がれている場合もあります。

スキンテアは、出血や痛みを伴うので身体への負担にもなります。また、高齢者への「虐待」と疑われてしまうケースもあります。

■スキンテアが起こりやすい人は?

スキンテアは皮膚が薄く弱くなる75歳以上の方に多くみられます。皮膚が乾燥しうろこ状になっている方や、軽い衝撃でアザができやすくなっている方はかなりの確立でスキンテアを起こす恐れがあります。
また、長期間ステロイド剤での治療を行なっている方や、抗がん剤治療を行なっている方もスキンテアの発生率が高いというデータもあります。

2.褥瘡との違い

スキンテアとよく似ている「褥瘡(じょくそう)」ですが、2つには大きな違いがあります。

褥瘡は、寝たきりで体位変換ができない場合など、続的に同じ場所に圧力が加わることで起こります。皮膚が長期間圧迫されることで、酸素や栄養が滞り壊死してしまいます。傷は深く骨の近くまで及んでいることもあります。
スキンテアは一過性の摩擦で起こります。傷は浅く、表皮が剥がれている状態です。

スキンテアと褥瘡の処置はそれぞれ違うため、どちらなのか見分けて処置する必要があります。

3. 処置方法

スキンテアが見つかったら、まず水道水で傷を優しく洗います。水圧で残った皮膚が取れてしまわないよう注意しましょう。
このときに、出血していないかを確認しておきましょう。皮膚がめくれている場合はなるべく元の位置に戻します。

傷口に白色ワセリンを塗り、皮膚につきにくいガーゼなどで傷を覆います。上から包帯で巻き、ガーゼを固定します。
このときテープなどで固定してしまうと、剥がすときに皮膚も一緒に剥がれてしまう恐れがあります。

誤った処置方法は傷の悪化を招きます。傷が大きい場合は必ず病院で診てもらうようにし、正しい処置方法を学ぶようにしましょう。

4.予防方法

スキンテアは日常生活で起こる傷です。予防をしっかり行なうことで、スキンテアの発生を防ぐことができます。

・皮膚を保湿する

スキンテアは皮膚が乾燥していると起こりやすくなります。特に高齢者は皮膚が薄く乾燥しやすいため、しっかり保湿することが大切です。
ローションタイプの保湿剤を1日に2回塗るようにすることで、肌の乾燥を防ぐことができます。

・ベッド柵にカバーを付ける

身体をぶつけたときの衝撃を和らげるために、ベッド柵にカバーまたはタオルを巻きましょう。スキンテアの発生部位としては腕が一番多いといわれています。寝返りを打つ時や移乗をするときにぶつかりそうな場所をポイントにカバーをしましょう。

・レッグウォーマーやアームウォーマーを使用する

ベッド柵にカバーをすることと同様に、身体への衝撃を和らげます。なるべく衣類は長袖や長ズボンを着用し靴下をはいてもらうようにしましょう。ただし、締め付けの強いものはかえって皮膚を圧迫してしまうことになるので、注意しましょう。

・入浴介助は優しく

入浴時にも発生しやすいスキンテア。身体を洗うときはタオルでこすることはせず、泡で身体を撫でるようにして洗います。
拭くときも、優しくタオルで押さえるようにして拭きましょう。バタバタしているとついつい力が入ってしまいます。「丁寧に、優しく」を心がけましょう。

・腕を握ったり、ひっぱったりしない

腕を握ったりするだけで、皮膚がめくれてしまうこともあります。触れるときは優しく、持ち上げるときは下からそっと持ち上げるようにしましょう。

5. まとめ

■ 高齢者は皮膚が弱くなるため、少しの摩擦やずれで裂傷を起こしやすい
■ 普段から肌が乾燥気味の方はスキンテアを起こしやすい
■ 褥瘡は長期的な圧迫、スキンテアは一過性の摩擦で起こる
■ 1日2回の保湿をすることでスキンテアを予防することができる

海外では20年前から注目されてきたスキンテアですが、近年日本でも注目されるようになり、介護施設や病院で予防策が行われるようになりました。ある病院では予防を行ったことでスキンテア発生を、半分にまで減少させることができたというケースも報告されています。

高齢者は皮膚が弱く傷つきやすいだけでなく、治癒にも時間がかかります。なるべくスキンテアを起こさないように、自宅でもスキンテア予防を行なっていくことが大切といえるでしょう。

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