肘や膝が痛くて関節が動かなくなる!?高齢者に多い関節拘縮の治療方法と予防方法を知りましょう!
関節が固まってしまって、ほとんど自分の力で動かせない。他の人が無理に動かそうとすると強い痛みが襲ってくる。そんな症状のことを関節拘縮といい、悩んでいる方が高齢者を中心に大勢いらっしゃいます。ここでは関節拘縮とは何なのか、どうすれば予防・改善することが出来るのかについてお伝えします。
1. 関節拘縮とはどんな症状なの?(症状・状態)
ずっと立ちっぱなしで膝周りが痛くなったり動かしにくくなったりしたことはないでしょうか?それは軽い拘縮が起こっているからなのです。
関節拘縮が起こると関節の可動域が狭まり、無理に動かそうとすると痛みが生じます。また高齢者介護の場合には着替えやオムツ交換などが困難になってしまい、介護する側の負担も大きなものになっていきます。
2. 関節拘縮が起こる原因は?(原因・理由)
- 十分に関節を動かさないこと
- ケガや病気によって起こる炎症
高齢者に特に多いのは原因1によるものです。高齢になると、心筋梗塞や脳卒中などを発症する確率が飛躍的に上がり、一命を取り止めたとしてもそのまま寝たきりになってしまうケースがあります。そうして動けない状態が続いてしまうと次第に関節が固まっていき、関節拘縮が引き起こされてしまうのです。
3. 関節拘縮は治るの?(治療方法)
関節拘縮を改善するのにあたって大切なものは、本人の治そうとする意思とそれを支える家族のサポートです。専門家でも関節拘縮のリハビリは簡単なものではありません。痛みに耐えて頑張っても現状維持に留まってしまうことも珍しくはありません。それでも自分の力で生活したいと本人が思えるか、家族がそのために応援し、サポートできるかがとても重要になります。
4.関節拘縮は予防できるの?(予防方法)
高齢者になるとどうしても活動する意欲が減ってしまい、動こうとしなくなってしまいます。しかし、ずっと”動かない”と次第に”動けない”に変わってしまいます。そうなってからでは、動けるようにするまでに痛みと戦いながら根気強くリハビリをしなければならなくなります。
5.まとめ
- 関節拘縮とは関節周辺の組織の伸縮性がなくなり、自由に動かせなくなること。
- 関節拘縮は寝たきり等で身体を動かさないと発症してしまう。
- 関節拘縮の改善は独力で行わず、リハビリの専門家に依頼するのがよい。
- 関節拘縮は毎日身体を動かすことで予防できる。
関節拘縮は一度なってしまうと元に戻すにはとても労力がかかります。一方で予防するためには毎日身体をちゃんと動かすだけでいいのです。毎朝ラジオ体操をする、散歩やゲートボール等の趣味の運動をする、自分でできる家事は自分で行うといったことを心がけましょう。
筆者 レイス治療院
あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持つ施術師が400名以上在籍し、2003年より訪問マッサージを通じて地域社会に貢献している。
ご利用者様の健康を管理するために、技術面ではリハビリを取り入れたマッサージを行い、医療・介護業界での経験をもとにしたお悩み相談、医学的観点からアドバイスを行っている。
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