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症状・傷病

骨粗しょう症(骨粗鬆症)の原因と予防法。運動とコラーゲンでしなやかな強い骨を作りましょう。

年を取ると、骨折をしやすくなるという話をよく耳にすると思います。その大きな原因は骨が弱くなる病気「骨粗しょう症(骨粗鬆症)」です。今回は骨粗しょう症とはどういう病気なのか?予防するにはどうすればよいのか?をご紹介します。

1.骨粗しょう症とは

骨粗しょう症は、本来びっしり詰まっているはずの骨の中の組織が徐々にスカスカになってしまい、骨の強度が失われる病気です。軽い転倒やくしゃみ・せきをした際の軽い衝撃でも骨折してしまいます。骨自体が弱っているため、骨折した場合は骨が元に戻るのに時間がかかり、高齢者の場合は寝たきりになる事もあります。

  • 原因
  • 骨は強度を保つために、古い骨を削り、新しい骨を作るという代謝を繰り返しています。しかし、加齢・女性の場合には閉経後のホルモンの減少により、代謝のバランスが崩れると骨を作る力より、古い骨を削る力が強くなり、骨の密度が低くなり、強度が弱くなってしまうのです。

  • 骨粗しょう症と骨折
  • 骨粗しょう症の影響として一番に挙げられるのは、やはり骨折です。特に注意が必要なのは自分の体重によって背骨が押しつぶされてしまう圧迫骨折で、単なる腰痛として片付けられてしまったり、まったく自覚が出なかったりするケースもあります。1つ骨折があると、その部分の周りに負荷がかかるようになるため、連鎖骨折に発展する可能性も有り、早期発見・早期治療が重要です。他には、腕の付け根・足の付け根・手首の骨折が多い場所です。転倒などの際に骨折することが多く、足の付け根は骨折すると寝たきりになってしまうケースも多いため、骨粗しょう症になっている場合は転倒防止対策もしっかりおこないましょう。

2.骨粗しょう症を予防するには

  • 現状把握
  • 骨粗しょう症は、自覚が出にくい病気のため、定期的に検査を受けておく事が推奨されています。骨密度検査や、レントゲン、25歳の時と比べて何センチ身長が縮んでいるかというのも重要な指標です。25歳の時と比べて4cm以上縮んでいる人は骨折のリスクが2倍と言われています。60代では5人に1人は骨粗しょう症と言われ、女性は30代から骨粗しょう症の人がいるとも言われています。ぜひ、検査を受けてみましょう。

  • 食事
  • 骨の強化に役立つカルシウムを多く含む食品は、牛乳・乳製品、魚介類、海藻、大豆・豆製品、ゴマなどが上げられます。干しシイタケやキクラゲ、魚に多く含まれるビタミンDは、カルシウムを骨に沈着する働きがあるため、一緒に採ることを推奨されています。逆に、ホウレンソウやチョコレートに含まれるシュウ酸、穀類や大豆に含まれるフィチン酸は、カルシウムの吸収を阻害する働きがあるため、注意が必要です。

  • 運動
  • 実は、運動には骨を強くする働きがあります。ウォーキングやジョギングなど体重のかかる運動をすると骨密度アップに効果があります。また、骨の中にある骨細胞は、運動により骨に衝撃が加わると、全身の臓器にシグナルを送り活性化させるという働きがあるため、全身の活性化にも繋がるという研究結果も発表されています。

  • 注目のコラーゲン
  • 骨を強くするためにはカルシウムを摂取するというイメージが強いですが、最近の研究ではコラーゲンも必要だと言われています。骨の成分の65%はカルシウムでできており、コラーゲンは2番目に多い成分で20%程度を占めいています。骨の中でのコラーゲンは、カルシウムを繋ぐ働きをしており、間にコラーゲンがいることで弾力が生まれます。カルシウムだけで出来ていると、ただ硬いだけになるため、衝撃が加わると簡単に折れてしまいます。しかし、コラーゲンが作る弾力によって、衝撃に強いしなやかな強さを持った骨が生まれるのです。

3.まとめ

  • 骨粗しょう症は、骨の中の密度が下がり衝撃に弱い骨になってしまう病気
  • 骨粗しょう症は、自覚が出にくいため早目に検査を受けておくことが大切
  • カルシウムの摂取時には、吸収を助ける食材と、吸収を阻害する食材があるので注意が必要
  • コラーゲンは骨に弾力を持たせて、衝撃に強い骨を作る働きがある

近年、寿命とは別に「医療・介護に依存しないで、日常生活を送れる期間」を表す健康寿命という指標が注目を集めています。寿命と健康寿命を比較(平均寿命-平均健康寿命)した際に、男性9歳に対し女性は12歳で、男性の方が人生において長い間健康に生活しているのが分かります。この3歳の差は、男性より女性の方がかかりやすい骨粗しょう症が関与しているとも言われています。早め早めの対策で、いつまでも健康でいられるように強い骨を作っていきましょう。

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