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症状・傷病

高齢者に多い目の病気、白内障。症状や予防法、白内障手術についてご紹介いたします。

高齢者の目の病気として有名な白内障。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?白内障は歳を重ねることで、誰でも起こり得る病気です。
今回は白内障がどのような病気なのか、またどのように予防すれば良いのかをご紹介いたします。

1. 白内障って?(白内障の症状)

白内障は、「水晶体」が白く濁り見えにくくなる病気です。水晶体は、カメラのレンズのように目のピントを合わせる役割をしています。水晶体が濁ると、上手く光を取り入れることができず視力が低下し、かすんで見え、最悪の場合失明してしまう恐れがあります。また、取り入れた光を上手く調整できず乱反射してしまい、光がまぶしく感じるのも白内障の特徴といわれています。

■白内障の症状

白内障の症状は人によってさまざまですが、以下の症状がよく現れます。

  • 視力の低下 
  • ものが2重に見える
  • 光がまぶしく感じる
  • 近くのものがよく見えるようになる
  • 視界がかすみ、曇ってみえる
  • メガネが合わなくなる
  • 眼球が白っぽく、もやがかっているように見える

白内障は痛みを伴う症状がほとんどないため、自覚するのにかなりの時間がかかります。視力の低下を感じても、白内障にかかる多くの方が加齢による視力低下と判断してしまい悪化しやすいといわれています。
一度濁り始めた水晶体は、透明に戻ることはなく濁りがどんどん進行していきます。白内障は悪化すると明暗の判断しかできなくなったり、失明してしまったりする恐ろしい病気なのです。

2. 白内障の原因

白内障は、糖尿病や風疹などの病気、目の怪我、遺伝、加齢など様々な原因で発症します。中でも一番多いのが加齢によるものです。これを「加齢白内障(老人性白内障)」と呼びます。白髪やしわが増えるのと同じように、歳を重ねるごとに水晶体も老化し濁ってきます。
その為、高齢になるほど白内障の発症割合は増え、早い方では40歳から発症します。発症する時期は人によって様々ですが、90歳以上になるとほとんどの方が白内障を発症しているといわれています。

3. 白内障の治療法は?

目薬(点眼薬)による治療

白内障になったからといってすぐに手術をするわけではありません。日常生活に支障をきたさない、初期段階であれば目薬の点眼で白内障の進行を抑えることができます。ただし、目薬での治療は白内障を完治させ、視力を回復させることはできません。主治医とその後の治療方針を決めていきましょう。

手術による治療

白内障の手術として最も一般的なのが「超音波水晶体乳化吸引術」です。
超音波水晶体乳化吸引術は、麻酔をかけ3mmほど眼球を切開します。濁ってしまった水晶体を超音波で砕き、吸引し綺麗に取り除きます。その後、人工の眼内レンズを入れます。傷口も小さく、縫合の必要がないため目の負担が小さく済みます。
 
手術は10~20分程度で済み、その後、状態の経過観察や手術の処置等で2~3日入院します。しかし最近は日帰りでも手術を受けることもできるので、主治医に相談し決めるといいでしょう。
手術後は、目を守るために保護用めがねをかけ、点眼薬(目薬)を点眼し、炎症を防ぎます。点眼薬は2~3ヶ月続け、医師の指示に従いしっかりと行いましょう。

4. 白内障の予防法

・紫外線予防をする

白内障の原因のひとつとして、水晶体にあるタンパク質が酸化することで起こるといわれています。このタンパク質の酸化の原因に、紫外線があげられます。特に光を通す水晶体は、紫外線の影響を受けやすいといえます。
日差しが強い日は、つばの広い帽子をかぶったり、サングラスをかけたりと目を紫外線から守るようにしましょう。

・バランスの良い食事を心がける

酸化を防ぐために、抗酸化作用のある食べ物を摂るように意識しましょう。ビタミンが豊富な緑黄色野菜や果物は抗酸化物質が多く含まれています。ビタミンCやビタミンE、リコピン、ルテインなどが含まれる食品を摂取することで、酸化を防ぐことができます。とくにビタミンCは老眼を予防する効果もあるので、意識して摂取しましょう。
また、糖尿病患者の方は合併症として白内障を発症しやすいといわれています。つまり糖尿病予防は、白内障予防にも繋がるということなのです。

・定期健診を受ける

白内障を早期発見するためにも、定期的に眼科検診を受けるようにしましょう。視力の低下や、視野が狭くなったなどの自覚症状が現れたときには、すでに重度の白内障の可能性があります。白内障が発症しやすいといわれる40歳頃から、年に1回は検査を受けるようにしましょう。

5. まとめ

■ 白内障は、水晶体が白く濁ることで起こる。
■ もっとも多い原因は加齢によるもので、一度濁りだすと透明に戻ることはない。
■ 早期発見することで、進行を抑えることができる。
■ 手術は超音波水晶体乳化吸引が一般的で、10~20分程度で行うことができる。


白内障は、歳を重ねることで誰でも起こる可能性のある病気です。元に戻すことはできませんが、早期発見で進行を抑えたり、手術を行うことで視力を回復させたりすることができます。
早期発見のためにも、定期的に眼科検診を受けるようにしましょう。また、視力の低下や見え方に違和感を覚えたら、自己判断せずすぐに医師に相談するようにしましょう。

筆者 レイス治療院
あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持つ施術師が400名以上在籍し、2003年より訪問マッサージを通じて地域社会に貢献している。
ご利用者様の健康を管理するために、技術面ではリハビリを取り入れたマッサージを行い、医療・介護業界での経験をもとにしたお悩み相談、医学的観点からアドバイスを行っている。

 

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