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症状・傷病

認知症の最も多い原因 アルツハイマー病とは 原因・症状・予防法の紹介

認知症の悩み Alzheimer's disease

1.アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)とは

アルツハイマー病とは脳細胞が死んでいき、特に海馬を中心に脳が萎縮(小さくなってしまうこと)してしまう病気です。
脳の中で海馬は記憶を担当する部分なので、記憶が曖昧になり物忘れが激しくなるアルツハイマー型認知症を引き起こします。
さらに脳が萎縮していくと物を判断する能力や体を動かす能力も失ってしまいます。

厚生労働省によると認知症の人は2012年で462万人、2025年には約700万人になると言われています。そして認知症の原因として最も多い(約50%)のはアルツハイマー病なのです。
アルツハイマー型認知症は進行性の症状で、放っておくとどんどん悪くなってしまいます。
また現在の医学では完治することは出来ません。
薬で進行を抑えることが出来るので、早期発見が重要だと言われています。

参考URL
厚生労働省 認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン) 
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000076236.html

2.アルツハイマー病の原因

βアミロイドやタウと呼ばれるたんぱく質が脳に溜まっていくことでアルツハイマー病が発症すると言われています。
これらのタンパク質が神経細胞に沈着・蓄積すると、神経細胞が壊れて死んでしまいます。
多くの神経細胞が死んでしまうことで脳の本来の機能が失われるのです。
そのためアルツハイマー病は原発性(他の臓器の影響ではなく、その臓器自身の病変によって引き起こされる病気のこと)であり「睡眠不足や運動不足などでβアミロイドやタウが溜まりやすい生活をしていることが原因の一つ」だと考えられています。

他に遺伝的な要因もアルツハイマー型認知症に影響を与えていると考えられています。
アルツハイマー病は若年性アルツハイマー病と老年性アルツハイマー病に分かれますが、それぞれの原因として有力な遺伝子が発見されています。
アルツハイマー型認知症の発症年齢は45歳以降が大半ですが、遺伝的なアルツハイマー型認知症は発症年齢が若く発症しやすいと言われています。

3.アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)の症状

  • 物忘れがひどくなる(記憶障害)
  • 物忘れや記憶力の低下がひどくなります。
    症状が進むと、ついさっきした行動が記憶できなくなり、同じことを何度も質問したり、食事を何度も取ろうとしたりします。

  • 何をすればいいのかわからなくなる(判断力低下)
  • 何かをするときに手順や道具の使い方が分からなくなります。
    例えばトイレに行く方法(道順やドアの開け方)が分からなくなったり、水の流し方が分からなくなったりすることがあります。

  • 時間、場所、人物がわからなくなる(見当識の低下)
  • 今自分がいつ、どこで、誰と会っているのかが分からなくなります。
    例えば昔の働いていた頃の記憶と今の状況が入り混じり、朝会社に行こうとする、家族を同僚・部下と勘違いするといったことが起こります。

  • 時計や漢字が読めない、計算ができない
  • 時計を見ても何時か分からなかったり、難しい漢字や文章が読めなくなったりします。
    また買い物のお釣りといった日常生活費に必要な計算も出来なくなっていきます。

  • 人格が変わる
  • 怒りっぽくなった、頑固になった、不安を感じやすくなったなど人格が変化することがあります。

  • 身体能力の低下
  • 脳の萎縮に伴い身体能力も衰えていき、やがて日常生活に支障をきたすレベル(歩行困難・寝たきり)まで悪化します。

  • 取り繕い反応
  • 認知症特有というわけではありませんが、記憶がない場合に人は取り繕い反応をとります。
    取り繕い反応とは簡単に言えば忘れてしまったことを覚えているかのように振る舞うことをいいます。

    認知症の方は天気や食事などを忘れてしまっている事が多いですが、忘れていることが分からないように会話を組み立てる方がいます(どのような意味にも取れるように言葉を選ぶなど)。
    また気づかれないために自分に来た質問を別の人に答えてもらったり、冗談で返したりすることも多いです。

    取り繕い反応は自分が物忘れをしていることを気づかれたり、周囲が心配したりするのが嫌だから会話を合わせているといった理由で行動してしまうと言われています。
    取り繕い反応のため、日常会話では認知症であることに気づけないケースが多いです。

4.アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)の予防・治療方法

  • 定期検診による早期発見、薬物療法
  • 現在の医学ではアルツハイマー型認知症を完治することは出来ず、また萎縮してしまった脳も元には戻らないと言われています。
    しかし、進行を抑えるための薬は開発されています。
    そのため定期検診による早期発見と薬物療法がアルツハイマー型認知症に対する基本的な治療になります。

    アルツハイマー病は遺伝的な要因もあるため、親がアルツハイマー病になってしまった方は特に定期検診を受けられることをおすすめします。

  • 生活習慣の改善
  • 糖尿病や高血圧の方はアルツハイマー型認知症になりやすいと言われています。
    生活習慣を見直し、糖尿病や高血圧の予防をすることがアルツハイマー型認知症の予防にも繋がります。

  • 睡眠
  • 睡眠中には不要な栄養素を体外に排出するための活動が行われています。
    アルツハイマー病の原因となるβアミロイドも排出されるので、適度な睡眠時間と睡眠の質を高めることでアルツハイマー型認知症にかかりにくくなります。

  • 運動
  • 運動をするとアルツハイマー型認知症の原因であるβアミロイドを分解する酵素が作られます。
    また神経栄養因子と呼ばれる物質が増え、脳細胞が死ぬことを抑制し、神経細胞が活性化することからも運動がアルツハイマー型認知症の予防に効果的であると言われています。

6.まとめ

  • アルツハイマー病とは脳細胞が死んで、脳が萎縮してしまう病気
  • 認知症の約50%はアルツハイマー病が原因
  • βアミロイドやタウなどのタンパク質が原因と言われている
  • 記憶力、判断力、見当識が低下する
  • 早期発見と薬物による進行抑制が現在の基本的な治療法
  • 十分な睡眠、運動など生活習慣の改善によって予防出来る

現在も研究は行われていますが、アルツハイマー病を完治する方法は見つかっていません。
将来見つかる可能性はありますが、大事なことは予防することです。
十分な睡眠と運動はアルツハイマー病に関わらず健康に過ごすために必要なことなので、少しずつでもいいので頑張ってみましょう。

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