介護のイライラで自己嫌悪に陥っていませんか?ストレスの原因とその解消法とは?
毎日介護をしていると、思ったように介護ができなかったり、だんだんとストレスが溜まり些細なことでイライラしてしまったりすることはありませんか?
イライラしてしまうのは自分が上手くできないからと自分を責めてしまい、自己嫌悪。さらにストレスになってしまう。そんな負のスパイラルに陥る介護者は少なくはありません。 介護のイライラはどんなときに起きるのか、どうすればイライラしなくなるのかをご紹介いたします。
1.どんなときにイライラしてしまう?
肉体的にはもちろん、精神的にも疲れる介護。どんなときにイライラしてしまうのでしょう?
■介護をする相手の行動や態度
- 些細なことで夜中に起こされる
- 同じことを何回も言われ、会話が成り立たない
- 当たり前のような態度で、命令される
■家族の理解が得られない
- だれも感謝してくれない
- 周りの家族が無関心。一人で頑張っている。
- 介護の大変さを分かってない
■自分の時間がない
- 趣味や友人との時間を持てないため、ストレスが溜まる
- ゆっくり出来る時間がないのでリラックスできない
- いつも介護に追われていてバタバタしている
2.ストレスを解消&溜めないようにするためには?(対応・対策)
■イライラしても仕方ないと開き直る
「どうしてこんなにイライラしてしまうのだろう?」「私の心が狭いのかな・・・」と自己嫌悪に陥らないで下さい。理不尽なことで怒られたり、暴言を吐かれたりするとイライラしてしまうのは仕方ありません。朝から晩まで一緒にいて介護をすることはとても大変なことなのです。
■誰かに話を聞いてもらう
自分の中に普段溜め込んでいる気持ちを、思いっきり吐き出してください。話すだけでも、ずいぶんと楽になります。もし家族や友人に話しづらいのであれば、電話で相談ができるサービスもあります。 同じ介護の悩みを抱えた人の集まる地域の交流会に参加するのも一つです。介護で悩んでいるのはあなただけではありません。一人で抱え込まず、誰かに相談してみましょう。
■大きな声を出す
もうどうにもならないくらいイライラしているときは、溜まったモノを吐き出すために大きな声を出してみましょう。海に向かって叫んでも良いですが、少し恥ずかしい・・・という方はカラオケで大声を出すことをお勧めします。一人でも入りやすいカラオケ店も増えてきましたので、上手に使ってみて下さい。
■身体を動かす
ストレス解消法といえば、身体を動かすことではないでしょうか?昔していたスポーツをはじめてみても良いですし、家でもできるヨガやそんなに時間が無くてもできるジョギングなど、身体を動かしてイライラをすっきりさせましょう。身体を動かしているときは、介護のことを忘れて打ち込むことができるのではないのでしょうか?
■思っていることを紙に書き出す
自分でもなににイライラ、もやもやしているか分からないときは、紙に書き出してみるのも一つです。一つ書いたら「なぜそう思ったのか」をどんどん書いていきましょう。自分の思っていることを素直に書き出していくことで、自分と向き合うことができます。どうすれば問題を解決することができるのか、落ち着いて考えることができます。
■自分の趣味、好きなことをする
毎日介護のことばかりになってしまうと、どうしても心の余裕もなくなってきます。少しの時間でもかまいません。スポーツでも散歩でも、手芸でも好きなことなら何でも良いです。お気に入りの入浴剤を入れてのんびりおフロに入るのも大切な時間なのです。
3.どうしても自分の時間が取れないときは
自分の時間を取って休んだほうが良いことを分かっていても、介護をしないわけにはいきません。そんなときは、上手に介護サービスを活用しましょう。
デイサービスやショートステイに行ってもらい、介護から開放される時間を作るのも良いですし、在宅の介護サービスで少しでも介護のことを考えなくて良い時間を作るのも一つです。介護サービスを利用することは、「楽をしている」のではありません。
上手に活用し、少しでも介護のストレスを軽減させましょう。
4.介護は一人でしないで
介護は誰か一人だけが頑張って行うものではありません。日中は外に出ている家族も積極的に介護を手伝うようにしましょう。
介護の大変さは介護をしている人しか分かりません。「いつもお疲れ様。ありがとう」と一声かけ、少しの時間でも良いので休憩をとってもらいましょう。
みんなで交代しながら介護をしたり、直接手伝ったりすることが出来ない状態であれば電話などで話しを聞くだけでも良いのです。 同居している家族から理解されないと「どうして自分だけ?」とイライラが増し、孤立しているような気になります。
近年、介護うつが増加しています。家族が介護を手伝ってくれない、誰も話を聞いてくれない、誰に相談すれば良いか分からない。そんな状態が続くことで、うつ状態に陥ってしまうのです。
5.まとめ
- イライラしても自分を責めない。それくらい介護は大変なものだと考える
- 自分の時間を作りストレスを解消する
- 上手に介護サービスを利用し、介護から離れる時間を作る
- 一人で介護をしない
いかがでしたか?上手く自分の時間を作って、ストレスを溜めないような介護をしていきましょう。
介護を知るトップへ
サイトトップへ