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家族が知っておくべき介護知識

寝たきりの高齢者の髪を洗うにはどうしたらいい?洗髪に必要な準備するものとシャンプーで上手く髪を洗うコツについて。

senpatsu 洗髪

髪の毛は誰でも清潔にしておきたいですよね。寝たきりの高齢者も同じです。
介護をしている人も、「自分で髪を洗ってあげたい」と思っている方も多いと思います。
しかし、なかなか自宅で髪を洗ってあげるのは難しいです。
そこで、今回は簡単に髪を洗えるよう、洗髪の方法やコツをご紹介します。

1. 準備するもの

寝たきりの方の髪を洗う際は、以下のものを準備しましょう。

● お湯

髪をぬらす・洗い流すためのお湯をバケツに準備しましょう。温度は40度程度にします。
また、実際に髪をぬらす際にはペットボトルを用意し、底に穴を空けてシャワーのように使えるように工夫すると、より洗い流しやすくなります。

● ビニールシート

ベッドや布団を汚さないようにするために、上半身の下に敷きます。

● 洗面器

頭の下に置いてシャンプーやすすぎの際に使用します。

● タオル

髪を乾かす時にはもちろんのこと、体勢がきつい場合などに背中から首にかけて敷くために使用します。

● シャンプー

髪を洗うときに使用します。

2. 髪を洗う前に

髪を洗う前には必ず室内の温度を確認してください。高齢の方の場合、風邪をひいただけでも、症状が重症化する場合がありますので注意が必要です。室温が低いと、濡れた髪のせいで風邪をひいてしまう可能性がありますので、室温は季節に合わせて22度から26度に設定しましょう。
また、始める前には「ご気分はいかがですか。」「髪を洗いましょうか。」などと声をかけ、寝たきりの方の体調を確認し、気分がすぐれなかったり、体調が悪かったりした場合は、洗髪はやめましょう。

3. 上手に髪を洗う方法(洗髪のコツ)

準備が整ったら、実際に髪を洗っていきます。ここでは髪の洗い方について順をおってご説明していきます。

① 体勢を整える

ビニールシートの上にバスタオルを敷いて、その上に上半身がくるように、高齢者を仰向けに寝かせます。
そして、後頭部を高くするために、首の下に枕を置いて首を安定させ、後頭部の下に洗面器を置きます。
イメージとしては、美容室のシャンプー台を想像しましょう。体勢がきつい場合は座布団やタオルなどを背中の上から首にかけて敷いてあげるのがポイントです。

② 髪をぬらす

体勢が整ったら、洗面器にお湯を入れ、頭の位置が首より下になるようにします。
そして、根本からゆっくりと髪をぬらしていきます。このとき、事前に髪をブラッシングしておくと、抜けている髪やほこりが落としやすくなります。

③ シャンプーで洗う

全体的に髪をぬらしたら、シャンプーで洗っていきますが、耳に泡が入らないように注意しましょう。このときのポイントは、耳栓を利用すると水や泡が耳に入らないので、安心して洗うことができます。
「かゆいところはないですか?」などと高齢者に声をかけながら洗うと、高齢者も安心し、髪も心もすっきりすると思います。

④ 髪をすすぐ

シャンプーが終わったら、髪をすすいでいきます。このとき、ペットボトルに入れたお湯を使うと、シャワーみたいに流せるので簡単に流すことが可能です。
また、襟足や耳の後などは、泡が残りやすいのでしっかりと洗い流しましょう。ここでのコツは、泡をふき取ってから髪をすすぐと、少ない量のお湯で洗い流すことが可能ですので是非試してみてください。

⑤ 髪を乾かす

すすぎが終わったら、髪を乾かす前に、ます髪が含んだ水分を軽く手で絞り、頭全体をタオルで包みこむようにして水分を拭き取りましょう。そして、ドライヤーで根本からゆっくりと乾かしていきます。ドライヤーを頭に近づけすぎると、熱く感じる場合がありますので、20cmほど離して乾かすのがポイントです。

4. 自分でできない場合はどうしたらいい?

ここまでで、自分でできる寝たきりの方の洗髪の仕方を説明してきましたが、やはり自分でやるのは難しかったり、かといって美容院につれていくのも困難だったりする場合があると思います。そういった場合に便利なのが自宅に訪問して洗髪を行ってくれる「訪問理美容」というサービスです。

訪問理美容は、自宅に訪問し、寝たきりの方や高齢者の方の散髪や洗髪を行ってくれます。
自分で準備するものは特になく、担当者が必要なものを持参して行ってくれるため、とても便利なサービスですが、介護保険の適用外ですので、料金はサービスを提供している会社によって異なります。

また、訪問理美容以外にも介護保険が適用される「訪問介護」というサービスもあります。
訪問介護のサービス内容の中には生活援助のほかに、身体介助というものがあり、身体介助の中で洗髪を行ってくれます。料金は介護保険が適用されますので、かかった費用の1割(一定の収入がある人は2割)が自己負担となります。

5. まとめ

  • 洗髪を行うときには事前準備をしっかりと行う。
  • 室温や高齢者の体調を確認し、洗髪を行う。
  • 声をかけるなどして、気遣いながら洗髪を行っていく。
  • どうしても自分でできない場合は、「訪問理美容」や「訪問介護」を検討してみる。

寝たきりの方を気遣いながら洗髪を行うことで、髪の毛も心もすっきりさせてあげることができます。
今までは業者に頼んでいた洗髪も、今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ自分でトライしてみてはいかがでしょうか。

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