リフレクソロジーってどんなサービス?どんな効果があるのか?
リフレクソロジーをご存知ですか?日本にも英国式や中国式・タイ式などいろいろな種類のリフレクソロジーがあります。ここではリフレクソロジーの施術内容や効果、西洋式と東洋式の違いなどをご紹介します。
1.リフレクソロジーの施術内容
リフレクソロジーで行う施術は主に次の2点が基本になります。
- 足裏の反射区を手で刺激する
- 足首やふくらはぎを手でもみほぐす
店舗によってはすべりを良くし、香りを楽しんでもらうためにパウダーやオイルを使うこともあります。強めの刺激を与えるために手ではなく棒を使う施術方法もあります。
これとセットにして、手・背中・肩・首などをもみほぐす施術も行っている店舗が多いです。
2.リフレクソロジーの効果
リフレクソロジーの代表的な効果には次のようなものがあります。
- 血流、リンパの流れの改善
- 内臓機能の改善
- ストレス解消
足を刺激することで血流とリンパの流れが改善します。老廃物や不要な水分が取り除かれることで疲労回復やむくみの改善が期待できます。
足の反射区を刺激することで対応する内臓の機能が改善します。内臓機能を改善することで疲れにくく、病気になりにくい身体になっていきます。リフレクソロジーでは悪い内臓に対応する反射区が固くなりますので、どこが悪いのかが分かります。そのため食事などもそれを考慮して行うことが出来ます。
リフレクソロジーは非常に心地よいため、緊張した心身をリラックスさせてストレスを解消することが出来ます。万病の元となるストレスを解消して健康な身体に近づけられます。
3.リフレクソロジーの語源と歴史
リフレクソロジーとはReflex(反射)+Logy(学問)の2つの言葉を組み合わせて作られた言葉です。身体にはある箇所に刺激を与えると別の箇所に反応が出ることがあります。この反応を起こせる箇所を反射区と呼び、反射区を利用して健康な身体を手に入れようとするのがリフレクソロジーになります。
日本では英国式リフレクソロジーやタイ式リフレクソロジーなどをよく見かけますが、実はリフレクソロジーはアメリカで生まれました。1913年頃の麻酔の技術は未発達でした。そのため手術中も麻酔が完全に効かず、痛みに耐えながら手術を行うことがよくありました。医者のウィリアム・フィッツジェラルド氏は患者が痛みに耐えるためにベッドに手や足を押し付けるのを見て、手足には押し付けると痛みが緩和する効果があるのではないかと考えました。その後研究を進め、押す場所によって痛みが消える場所が違うことを突き止め、足を縦に10個のゾーンに分けて考える「ゾーンセラピー」という体系を作りました。
ゾーンセラピーはその後理学療法士のユーニス・インガム氏が発展させ、足と反応する体の部位をまとめたフットチャートを作り上げました。このフットチャートは若干の修正を加えられてはいますが、現在でも使われているリフレクソロジーの基礎となっています。
4.イギリスでのリフレクソロジー
アメリカで看護師をしていたドリーン・ベイリー氏が1978年にイギリスでリフレクソロジーが学べる学校、ベイリー・スクールを作ったことによってイギリスにリフレクソロジーは広まっていきました。その後看護師のターナー氏が30年以上リフレクソロジーを実際に現場で使い、データと実績を積み重ねていき、現在では保険医療として認められるようになりました。
現在では、英国式リフレクソロジーという言葉を日本にいても耳にすることがあるかと思います。日本に英国式リフレクソロジーを初めて持ち込んだのは、元JALキャビンアテンダントの藤田桂子氏であるとされています。持ち込む際には、日本人に受け入れられやすいように少し強めの刺激でするように工夫をしていたようです。
藤田桂子氏の創設した店舗 クイーンズウェイ
https://www.queensway-group.jp/concept.html
5.西洋(英国)式と東洋(中国・台湾・タイ)式の違い
足を押して身体の別の部位を改善しようとする考えは西洋だけのものではなく、東洋にも古くからあります。一般的には足つぼマッサージなどと呼ばれることが多いです。足つぼマッサージを東洋式リフレクソロジーとすると、西洋式リフレクソロジーとどう違うのでしょうか?
西洋式の特徴
- 強く刺激しない
- 反射区を刺激する
- 比較的歴史が短
西洋では痛みはストレスであり、身体に悪いものだとして強い刺激は与えないことになっています。
反射区は点というよりは面というイメージになります。一点を刺激するというよりは面を刺激します。
1913年から研究され始めたものなので、東洋式に比べて歴史が短いです。
東洋式の特徴
- 強い刺激を与える
- ツボを刺激する
- 歴史が長い
東洋では強い刺激(痛みを感じる)のほうが施術の効果が高くなりやすいと感じる人が多いです。
似たような考えは苦いものは体に良いとする「良薬は口に苦し」にも表れています。
ツボと呼ばれる点を刺激します。
古代インド、中国、エジプトなどでは紀元前から既に行われていたとされています。
実際には西洋式・東洋式を組み合わせて行っている店舗も多いので西洋式と書いていてもツボを押したり、東洋式と書いていても反射区を意識した施術をしたりすることもあります。
6.まとめ
- 血流、リンパ、内臓機能、ストレスなどに効果がある
- リフレクソロジーはアメリカ発祥
- 西洋式は反射区、東洋式はツボを刺激する
- イギリスでは保険医療として認められるほど実績がある
主に足裏への施術であるため、服を脱がなくてもできる気軽さもリフレクソロジーの魅力の一つです。興味がある方はあまり深く考えず一度利用して見るのもよいのではないでしょうか?
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