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マッサージを行うための国家資格 あん摩マッサージ指圧師の紹介 医療マッサージとは?職場は?資格の取得方法は?

1.あん摩マッサージ指圧師とは

マッサージ師 massager
肩こりや筋肉痛などを取り除いたり気持ちよくしたりするリラクゼーションマッサージや、関節拘縮(関節が固まって動かないこと)・筋麻痺などを改善する医療マッサージを行う人、または資格をあん摩マッサージ指圧師といいます。日本でマッサージを生業として認められているのは、医師とあん摩マッサージ指圧師だけとされています。企業のストレス対策や福利厚生の充実、高齢者の増加による医療マッサージ対象者の増加などから、あん摩マッサージ指圧師が必要とされる場面が増えてきています。

2.あん摩マッサージ指圧師の職場

あん摩マッサージ指圧師が働く場所は次のようになります。

  • 病院
  • 治療院
  • 鍼灸院
  • 整骨院
  • 介護施設
  • スポーツ施設(トレーナー)
  • リラクゼーションサロン
  • エステサロン
  • 訪問医療(利用者の自宅)
  • 企業(ヘルスキーパー)

あん摩マッサージ指圧師は5年以上の実務経験を積むとケアマネージャー(介護支援専門員)の受験資格を得られ、また試験の一部が免除されるのでケアマネージャーに転職する方もいます。

3.あん摩マッサージ指圧師のなり方、資格取得方法

あん摩マッサージ指圧師になるためには厚生労働大臣が認めた大学や専門学校、盲学校であん摩マッサージ指圧師になるための教育を3年以上受ける必要があります。これらの学校を卒業するとあん摩マッサージ指圧師国家試験の受験資格が得られるのです。そして毎年2月にある試験に合格するとあん摩マッサージ指圧師となることが出来ます。

4.あん摩マッサージ師の専門学校

あん摩マッサージ指圧師になるための専門学校は全国に21校あります。

(宮城県)
◇赤門鍼灸柔整専門学校
http://www.akamon.ac.jp/

(埼玉県)
◇呉竹医療専門学校
http://www.kuretakeiryo.ac.jp/
(東京都)
◇国際鍼灸専門学校
http://www.kokusaishinkyu.ac.jp/
◇長生学園
http://chousei.ac.jp/
◇東京医療専門学校
http://www.kuretake.ac.jp/t_therapeutic/
◇東京医療福祉専門学校
https://www.tokyoiryoufukushi.ac.jp/
◇東京衛生学園専門学校
http://www.teg.ac.jp/
◇東洋鍼灸専門学校
http://www.toyoshinkyu.ac.jp/
◇日本指圧専門学校
http://www.shiatsu.ac.jp/
◇日本鍼灸理療専門学校
http://www.hanada.ac.jp/acupuncture/

(神奈川県)
◇神奈川衛生学園専門学校
http://www.keg.ac.jp/
◇呉竹鍼灸柔整専門学校
http://www.kuretake-yokohama.ac.jp/
◇湘南医療福祉専門学校
http://www.smw.ac.jp/

(静岡県)
◇東海医療学園専門学校
http://www.tokaicom.ac.jp/

(愛知県)
◇中和医療専門学校
http://www.chuwa.ac.jp/
◇専門学校名古屋鍼灸学校
http://www.meisin.ac.jp/

(京都府)
◇京都仏眼鍼灸理療専門学校
http://www.butsugen.or.jp/sinkyu/

(大阪府)
◇関西医療学園専門学校
http://www.kansai-iryo.ac.jp/
◇大阪行岡医療専門学校長柄校
http://www.yukioka.ac.jp/nagara/

(香川県)
◇四国医療専門学校
http://www.459.ac.jp/

(鹿児島県)
◇鹿児島鍼灸専門学校
http://www.kukita-shinkyu.jp/

5.あん摩マッサージ指圧師の盲学校・特別支援学校

あん摩マッサージ指圧師は視覚障がい者ができる仕事の一つです。視覚障がい者のために明治時代に盲学校でマッサージの教育が行われ始めました。現在もあん摩マッサージ指圧師になるための教育を受けられる盲学校が全国に多くあります。盲学校の一覧は文部科学省のページをご覧ください。

公立の盲学校や特別支援学校は入学費や授業料は必要なく、通学費や教科書代などの実費のみが必要になります。これらの費用も家庭の経済状況によっては国や地方公共団体が全額負担してくれます。

参考URL
文部科学省 文部科学大臣指定(認定)医療関係技術者養成学校一覧(特別支援学校関係)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/014.htm
文部科学省 特別支援教育就学奨励費
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/012.htm

6.あん摩マッサージ指圧師国家試験

(試験日)
毎年2月に行われます。土曜日にあん摩マッサージ指圧師国家試験、翌日の日曜日にはり師、きゆう師の試験が行われることが通例です。

(試験会場)
晴眼者は東京、大阪などいくつかの試験会場に集まって行いますが、視覚障がい者は各都道府県で試験を受けることが出来ます。

(試験科目)

  • 医療概論(医学史を除く)
  • 衛生学・公衆衛生学
  • 関係法規
  • 解剖学
  • 生理学
  • 病理学概論
  • 臨床医学総論
  • 臨床医学各論
  • リハビリテーション医学
  • 東洋医学概論・経絡経穴概論
  • あん摩マッサージ指圧理論及び東洋医学臨床論

(試験方法)
実技試験はなく、筆記試験のみで評価されます。視覚障がい者が試験を受けるため必要なら、文字を拡大した問題用紙や試験問題の読み上げ、点字タイプライターの使用などが認められています。

(受験手数料)
受験手数料が11,600円かかります。

参考URL
厚生労働省 あん摩マッサージ指圧師国家試験の施行
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/anma/

7.あん摩マッサージ指圧師の合格率

あん摩マッサージ指圧師の国家試験合格率は約85%となっています。同じ医療系の国家資格である医師の合格率は約90%です。合格率が高い=簡単という認識をしている方もいますが、これらの試験が簡単なわけではありません。これらの試験の合格率が高い大きな理由は十分に教育を受けた人のみが受けられることです。また医療に関わる人員が大きく増減すると問題が発生するということも合格率(人数)が安定している理由の一つです。

専門学校は全国に21校しかなく、1校につき30人程度しか受け入れないため国家試験に合格するよりも受験資格を得るほうが大変だと言われています。

8.医療マッサージが使える場合

マッサージは場合によっては医療マッサージとして保険が使えます。医療マッサージには次のようなルールがあります。

  1. 診断名によることなく、筋麻痺・関節拘縮などであって、医療上マッサージを必要とする症例であること
  2. 保険医療機関で十分治療目的を果たすことが出来ない場合であること
  3. 往療料は、歩行困難等、真に安静を必要とするやむを得ない理由等により治療を受けることが困難な場合に、患家の求めに応じて患家に赴き施術を行った場合に支給できること

参考文献
療養費の支給基準
https://www.shaho.co.jp/shaho/shop/detail.php?no=46

9.医療マッサージの目的

医療マッサージを行う目的は主に次のようになります。

  • 筋麻痺、片麻痺等の麻痺緩和措置
  • 脳梗塞やくも膜下出血などで片麻痺などの後遺症が出た場合に医療マッサージを行います。筋肉の緊張を取り自分の意志で動かしやすくする、麻痺で動かないことによって関節・筋肉・皮膚が固まってしまうことを防ぐ、麻痺した腕に刺激を与えることで感覚を取り戻しやすくするといった効果が期待できます。

  • 関節拘縮(関節が固まってしまうこと)に対する可動域の拡大
  • 寝たきりの生活を送っていると、次第に関節が動かなくなってしまいます。マッサージにより筋肉の緊張を取り除き、関節を動かしやすくします。

  • 筋力増強
  • 寝たきりの生活や病気により、筋萎縮・筋力低下が起きている場合にはマッサージと運動により筋力増強を行います。

  • むくみ(浮腫)の解消
  • 寝たきりの生活や心肺機能の低下により手足がむくんでしまうことがあります。マッサージにより溜まった血液やリンパを流してあげることで、辛さが和らぎます。

    医療マッサージは、症状を改善することが目的の一つですが、維持・悪化の防止という側面が強いものです。最後を病院ではなく自宅で迎えたいという方のためのターミナルケア(終末期医療)としても医療マッサージは活躍しています。筋緊張やひどいむくみによる痛みを和らげ、人に触れてもらったり話をしたりすることで心身の安らぎを得ることにマッサージが役に立つのです。

10.無資格マッサージ

法律では医師とあん摩マッサージ指圧師以外はマッサージを行ってはならないとされていますが、実際には多くの無資格者がマッサージを行っています。医師やあん摩マッサージ指圧師を始め医療関係の資格を持つ人には広告制限を始め、多くの規制がかけられています。一方無資格者には制限がなく、広告などを自由に行えます。このように資格を持った人よりも持っていない人の方が得になること多いという問題があります。

また無資格者のマッサージによるトラブルも多く報告されています。2013年には新潟に拠点を置くNPO法人でズンズン運動という名前で赤ちゃんにマッサージをして死亡した事故がありました。この他にも多くの事故が存在しており、被害者が跡を絶ちません。

現状、無資格者が出来ないのは医療マッサージにより保険請求をすることだけになってしまっています。十分に教育を受けたことが証明されている資格者よりも無資格者の方が優遇されてしまっているところに問題があります。厚生労働省も無資格者のマッサージは受けないように推奨しています。自身の健康を守るためにも有資格者のマッサージを受けるようにしたほうがよいでしょう。

参考URL
厚生労働省 無資格者によるあん摩マッサージ指圧業等の防止について
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/061115-1.html

11.まとめ

  • 日本でマッサージが行えるのは医師とあん摩マッサージ指圧師のみ
  • 病院、介護施設、サロンなど多くの場所であん摩マッサージ師は働いている
  • 3年以上専門の教育を受けないと国家試験を受験できない
  • 症状によっては医療マッサージとして保険が使える
  • 医療マッサージはターミナルケアとして活躍している
  • 無資格者がマッサージを提供しているという問題が存在する

現役で働いているサラリーマンのストレス解消、女性の美容効果、アスリートのトレーナー、高齢者のターミナルケアなどあん摩マッサージ指圧師が求められている場所・仕事はとても多いです。これからもあん摩マッサージ指圧師が活躍するためにも、正当な評価を受けて無資格者よりも優遇される仕組みづくりが求められます。

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