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お灸のご紹介。灸(きゅう)とは?どのような効果があるのか?(治療方法やその効果)

皆さんはお灸と聞くとどのようなイメージを持たれるでしょうか。「お灸=お年寄りがするもの」と思う方も多いかもしれませんが、最近では、1人で簡単にできる煙のでないものや良い香りがするものなど様々なお灸が販売されていることもあり、密かに人気となっています。今回はお灸の治療方法やその効果についてご紹介します。

1. 灸(きゅう)とは?

お灸は、一般的に経穴(けいけつ)とよばれる部位に対して、モグサを置いて火をつけ、その温熱刺激によって、体調などを整える治療方法です。お灸の起源は、今から二千年以上前に古代中国の北部地方で発症したとされています。日本には6世紀ごろに遣隋使や遣唐使によって、仏教とともに伝わったとされ、以来民間療法として広く浸透するようになりました。戦前は、日本の多くの家庭にモグザが常備され、足腰などの痛みや、おなかが痛いときなどに、お灸をすえていたようです。 現在では大学病院などの特定機能病院でも、鍼灸(しんきゅう)治療として鍼(はり)治療とともに積極的に取りいれられています。また、最近では家庭で手軽にできる「せんねん灸」というものもあり、お灸がより身近なものになってきているようです。

2. モグサってどんなもの?

お灸の原料となっているモグサ(艾(もぐさ))は、乾燥させたヨモギの葉の裏にある白い綿毛を精製したものです。ヨモギは、ヨーロッパでは「ハーブの女王」と呼ばれるほど様々な効果が期待される薬草で、日本では馴染み深い植物だと思います。またヨモギには、胃を整える効果や、利尿、解熱、止血など様々な薬効成分が含まれているのが特徴です。

3. 経穴(けいけつ)とは?(お灸をすえる部位)

経穴は一般的に「つぼ」と呼ばれ、身体を流れるエネルギーが流れる経絡(けいらく)の主要な場所のことを呼びます。この経穴には、身体を流れるエネルギーが集まりやすく、治療でもとても有効なポイントになります。灸の治療では、この経穴に対してお灸をすえ温熱刺激を与えることで、遠隔的に体の内部を整えていきます。

4. 熱くない?!灸の治療方法

「お灸ってなんだか熱そう。」と思われる方も多いのではないでしょうか。お灸の治療方法によって熱いものもありますが、現在ではあまり用いられていません。灸の治療方法は大きく分けて、モグサを円錐形にひねり、すべて焼いてしまう「有痕灸(ゆうこんきゅう)」と、すべて焼かずに途中で消す、もしくはモグサを直接皮膚にあてずに焼く「無痕灸(むこんきゅう)」があります。それぞれどのような治療方法があるのかを説明していきます。

<有痕灸(ゆうこんきゅう)>

・透熱灸(とうねつきゅう)

モグサを円錐形にひねって直接皮膚にのせ、線香で火をつけて焼きます。すべて焼ききるため、水膨れになる場合もありますが、意図的にやけどした状態を作り、治療効果を促します。

・焼灼灸

透熱灸の一種で、魚の目やタコなど角質化した部位にすえて、角質化した部位を焼き落とすのを目的とします。

・打膿灸(だのうきゅう)

大豆ぐらいの大きさの灸をすえ、その部位に膏薬(こうやく)を塗って意図的に化膿させて、そのときの免疫反応が増大するのを利用して治療効果を促す方法です。

<無痕灸(むこんきゅう)>

・知熱灸(ちねつきゅう)

モグサをひねって直接皮膚にのせ、線香で火をつけて6割から8割ぐらい焼けたら火を消す方法です。この方法は外から熱を加え患部を活性化させるのを目的とします。

・灸頭鍼(きゅうとうしん)

鍼治療と併用して鍼を刺したあとに、鍼の頭にお灸を乗せて焼く治療方法です。

・棒灸

モグサを紙で巻いて棒状にしたお灸です。棒灸に火をつけて、皮膚から数センチ離してかざし、皮膚が熱くなったら棒灸を離して、皮膚表面の熱を指で押し込みます。棒灸の中には、薬草が入ったものもあります。

・箱灸

箱の中に網が入っており、そこにモグサを入れて火をつけ、皮膚の広い面積を温める治療方法です。おへそや、下腹部、腰などに置いて使用します。

5. 何に効く?!(灸の効果)

ここまで、灸の治療方法をご紹介してきましたが、はたしてどんな効果を得られるのでしょうか。灸治療の効果についてご説明していきます。

<免疫力アップ、むくみの解消>

皮膚に対して温熱刺激を与えることで、皮膚の下にある血管やリンパ節が刺激を受けます。そうすることにより、細胞が活性化され免疫力がアップします。また、血液やリンパの流れが改善され、むくみの解消にもつながります。

<リラックス効果や鎮痛作用>

モグサを燃やしたときに出る独特な香りは、原料のヨモギに含まれるシネオールという成分が燃焼したときの香りで、さわやかですっきりとした芳香をもつため、リラックス効果が期待できます。また、このシネオールには消毒や殺菌、鎮痛作用が含まれているため、お灸をすえることによって、皮膚から体の内部に浸透していき、痛みを和らげる効果も期待できます。

<様々な症状の改善>

灸の治療では、経穴(つぼ)に対してお灸をすえ温熱刺激を与えるため、経穴(つぼ)それぞれの作用が期待できます。例えば、目の疲れや肩こり、腰痛、むくみ、ストレス、不眠など様々な症状の改善が期待できます。

6. 灸は保険施術も可能!

灸治療は療養費払いという仕組みで、健康保険が適用されています。保険が適用される症状は以下の通りです。

<慢性病であって医師による適当な治療手段のないもの>

主として次の6疾病

  • 神経痛
  • リウマチ
  • 頚腕症候群(ひどい肩こりなど)
  • 五十肩
  • 腰痛症(ぎっくり腰など)
  • 頚椎捻挫後遺症(むちうちなど)

※上記の6疾病に関しては慢性期でなくても保険適用が可能です。

<上記の6疾病と同一範疇と認められる症状>

なお、保険施術を受ける際は.必ず医師の同意書が必要になりますので注意しましょう。健康保険が適用された場合の料金は、初検料が1,610円、1回につき施術料が1,300円(2016年10月時点)となっています。保険施術を受ける場合は、一部負担金を払うだけなので、3割から1割の自己負担額になります。これらの疾病でお悩みの方で灸治療を試してみたい方は、一度担当の医師に相談してみましょう。

7. まとめ

  • お灸とは、つぼに対してモグサを置いて火をつけ、その温熱刺激によって、体調などを整える治療方法である
  • お灸の治療方法は、主に痕が残る有痕灸(ゆうこんきゅう)と後が残らない無痕灸(むこんきゅう)がある
  • お灸は免疫力のアップやリラックス効果、様々な症状の改善が期待できる

お灸は上手に使うと、様々な不調の改善が期待できます。不調の改善のほか、癒し効果もあるお灸を、生活に取り入れてみませんか?

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